環香 wacca project

EVENT

TITLE
[Rice Experience]
展覧会/体験/ワークショップ
ARTIST
ダニエル・ペシオ(調香師)
Daniel Pescio
開催期間
2025.04.13-27

CONCEPT

コンセプト

The Rice Experience(ライス・エクスペリエンス)

「The Rice Experience」は、ダニエル・ペシオが2019年、京都ヴィラ九条山でのアートレジデンス中に出会ったミルキークイーン米をきっかけに始まった香りのプロジェクトです。ペシオは、米が日本文化において中心的な存在であることを感じ取り、その香り・質感・呼び起こされる感覚を探究するプロジェクトに着手しました。太陽の下で乾く稲穂は、ビターオレンジ葉のプチグレン・ビガラードを思わせるフレッシュな香りを放ちます。ふわりとした米の質感は、サンダルウッド、ローズ分子、干し草、ジャスミン分子で表現されます。さらに、アイリス、ベチバー、アンジェリカ、キャロットルートの大地を感じさせる香りが全体に深みを与えます。そして、米の探求は、自然と米を原料とした日本酒にも広がっていきました。月桂冠と協力し、特別な酒を使ったSake Perfume(サケ・パフューム)を創出。日本の伝統と香りの芸術を融合させた作品です。

INFORMATION

イベント情報

The Rice Experience(ライス・エクスペリエンス)

Pescioは、米の歴史や日本文化との関係性にインスピレーションを受け、米の香り・質感・感情を探究するプロジェクトを始動。本展覧会では、そうして生まれた香水を発表。

[日程]4月13日(日)〜4月27日(日)
[時間]10:00〜17:00
[会場]ei-to(エイト) MAP
[入場料金]無料

体験イベント

Perfume to Drink
Pescioが、体験者の好みやコンディションをヒアリングし、特別に調合した香りの飲み物を提供。「フレグランスツリー」のもと、五感が研ぎ澄まされる瞬間に身を委ね、形のない芸術を体験するひとときを。

[日程]4月19日(土)、20日(日)
[時間]13:00〜16:00(1人あたりの体験所要時間:約10分)
[定員]各日30名
[会場]ei-to 校庭 MAP
予約:下記「予約する」をクリックいただき、お名前・人数・希望日を記載の上、送信してください。定員枠に空きがあれば当日受付可。雨天決行。 予約する

ワークショップ

香りのワークショップ
Pescioが、体験者の好みやコンディションをヒアリングし、特別に調合した香りの飲み物を提供。「フレグランスツリー」のもと、五感が研ぎ澄まされる瞬間に身を委ね、形のない芸術を体験するひとときを。

[日程]4月15日(火)・20日(日)
[時間]① 午前の部 10:00〜12:00 ② 午後の部 13:00〜15:00
[定員]各回8名(最小催行人数4名)
[参加費]13,000円(現地払い)
[会場]ei-to 3F展示室 MAP
予約:下記「予約する」をクリックいただき、お名前・人数・希望日を記載の上、送信してください。当日受付不可。 予約する
ARTIST

ダニエル・ペシオ(調香師)

Daniel Pescio
ダニエル・ぺシオは、ブラジル生まれの調香師・嗅覚アーティストです。ペシオは、フランスを拠点に30年以上にわたり、パリ、アヴィニョン、マルセイユ、リヨンなどで活動し、さらに日本、ハンガリー、ブラジルなど世界中で活躍しています。ヴェルサイユにある世界的に有名な香水学校 「ISIPCA(国際香水高等学院)」 を卒業後、シャネル、ディオール、トム フォード、プラダ、エルメス など数々の名門ブランドで調香師として実績を積みました。2010年には、「エディシオン・ド・パルファン フレデリック・マル」にて店舗・トレーニングマネージャーとしてブランドの発展に貢献しました。翌年、独立して自身の会社を設立し、香水制作に加え、子どもたちへの嗅覚教育など、五感を通じた体験型プログラムを展開しています。また、香水の専門家として世界各国で講演やトレーニングも行っています。2018年には、名古屋の志野流香道松隠会に入門し日本の香道に関して学びました。その経歴が評価され、京都のヴィラ九条山でのアート・レジデントにも選出されました。以降、日本やフランスで多数の作品を発表し、香道、禅、茶道、日本酒、畳、日本料理、そして「はかなさ」といった日本文化に深く影響を受け続けています。ぺシオの作品は、シナスタジア(共感覚)と香りのはかなさを探求し、香り、感情、直感を結びつけることをテーマとしています。彼にとって香りは、風景やその波動を映し出すものであり、目に見えないものの中に人生の深い意味を見出す手がかりとなるのです。
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コラボレーター:おーなり りゅうじ

Ryuji Onari
横浜生まれ、京都在住のうるしアーティスト。 フランスでの長期滞在を経て、日本に帰国し、生き物の研究に造形的なアプローチを取り 入れることを決意。海洋生物学を学んだ後、現在は日本の伝統的なうるしを使い、私たちの社会が自然に適応していく様子、あるいはその逆を具現化しています。この資源中心のアプローチは、今日のうるしの技術や用途に疑問を投げかけるだけではなく、作品として自然と人工の間の可能性、そしてこれらの出会いに対する化学的反応とヒトの知覚的反応に対する集合的な理解について探求するものです。それは、私たちの現代世界と呼応する実験的なプロセスであり、その儚い美しさと不可能に見える相互作用を捉えています。
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