環香 wacca project
EVENT

CONCEPT

「環香 (wacca)
/ Awaji Scent×Art Project」は、
淡路島の江井浦を拠点に、世界のクリエイターが集い、
香司を中心とした地域の人々との交流を経て、
「香り」をテーマとした創作に取り組む、連環型アートプロジェクトです。
いわば芳香が広がるように、それぞれのアーティストが提示する体験が、
鑑賞者や次のアーティストに受容され混ざり合い、
連鎖反応的に次のプロジェクトへと環り繋がっていきます。
淡路島の線香づくり200周年を目指して、ここ江井浦から、
日本中、そして世界へ、香りの灯を育む淡路島を伝えます。

HISTORY

淡路島で出会う
香りの文化

線香の生産量・全国トップの淡路島。
香司(こうし)と呼ばれる、香りづくりの匠たちが、
日々切磋琢磨し、香りの調合から線香の生産まで一貫して担っています。
その歴史は古く、595年、日本書紀の記録にまで遡ります。
日本書紀で登場する「木」は沈香だと伝えられており、
その特別な木を御神体とする枯木神社が、淡路島内に現存します。
時は流れ、1850年頃、大阪・堺から線香づくりの技術が淡路島に伝わりました。
島の気候・地形が線香づくりに適していたことから、
漁閑期の副業として線香づくりが根付き、
古くから交易港として栄えていた淡路島の江井港の周辺「江井浦(えぶら)」が
線香づくりの中心地となりました。